生活の党が自由党に改称
はじめに
こんばんは東条です。
何を書くかネタを考えていたら、ネタのような政党だった愉快な仲間たちが何の変哲もないつまらん党に成り下がったというニュースを聞きちょうどいいと思ったので書きます笑
繰り返しますが、そう、「生活の党と山本太郎となかまたち」の名称が変わって「自由党」という何のひねりもない真面目政党になってしまったのです!!!
「だからなんだって話なんですけどね。」
生活の党と(略)とはなんなのか
この政党史上一番ふざけていると思われる名前の党は、あの大物政治家「小沢一郎」氏と目立ちたがり牛歩君で有名な「山本太郎」が共同代表として運営されている革新政党です。
民主党分裂からの日本未来の党結成
生活の党の前身は日本未来の党という政党です。この党の成り立ちは、民主党政権の時代に、小沢氏が主流派から追い出され自派閥を大勢率いて民主党から離党。(このときは「国民の生活が第一」という微妙な党名でしたね)
あの自民党が政権に復帰した第46回衆議院選の直前に少数の左派政党を率いて日本未来の党として戦ったんですね。
しかし、結果は惨敗。民主党を集団離脱し左翼を糾合し集めた仲間の8割が落選し、一世を風靡した小沢一郎の影響力は大きく低下しました。
ちなみに日本未来の党に合流した政党は以下のとおりです
協力した政党は以下のとおりです
・新党大地
山本太郎との合流
この惨敗を受け党内の小沢派閥と嘉田派閥との内部争いで遂には分裂。影響力を低下し焦る小沢氏、さらに第47回衆議院総選挙で議員数を総勢4人にまで減らし、ついに政党要件を満たす5人以上の議員を保てなくなってしまいます。
彼は反原発、安全保障関連法反対、秘密保護法反対、皇室軽視のいわばガチガチの左派陣営の男です。
そこで共鳴したのかあろうことか小沢氏は手厚いもてなしをし、遂には自分の党に引き込むことに成功します。
そんなに嬉しかったのか党名を「生活の党と山本太郎となかまたち」なんていう妙ちくりんな名前にし、世間から冷ややかな目で見られておりました。
自由党へ
そして遂に本日(12日)長く続いたネタ政党「生活の党と山本太郎と仲間たち」の名前は幕を閉じます。記事を引用しましょう。
「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表は12日の両院議員総会で、党名を「自由党」に変更することを決め、総務省に届け出た。年明けにも衆院解散があるとの見方を受け、小沢氏が平成10年に党首を務めた旧党名を再び使って党勢を回復させ、保守票の取り込みを狙う。
小沢氏は総会後の記者会見で、「年明けの衆院解散の可能性はかなり高く、党の態勢を一新して衆院選に臨む」と強調。新しい党名については「自由党のときが一番、政治理念も政策もはっきりしていた。やはり自民党以外の保守票を取らなければ政権は取れない。民進党も社民党も共産党もいいが、さらにウイングを広げる」と説明した
はぁ…憂鬱ですねえ…
我が国にはこんなふざけた政党があるんだと自慢できていたのに。
しかも理由が保守層の抱き込みってところが頭が悪い。
名前だけ変えて彼らの政策は変えないでしょうから。
「看板に偽りありですよ!」ってかんじになりそうですね。
「それポピュリストじゃん。」
政権公約
ついでなんで、生活の党の*3公約を見てみましょう。
・原発の再稼働・新規増設は一切容認せず、2022年までに原発を全廃する。
・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)には反対。
・中国、韓国をはじめとするアジア諸国との信頼関係の構築、連携を強化する。また、アジアの平和維持のため、日本が調整役を果たす。
・普天間基地の辺野古移転計画は中止し、国外・県外への移設を検討
・憲法の平和主義、国際協調の理念に基づき、国家を守り、世界の平和、地球環境の保全に貢献する
・安倍内閣が閣議決定した憲法の改正なき集団的自衛権の行使容認には憲法9条に則り断固反対
「うん、保守とかいうのやめようね!」
さいごに
このニュースを見てほんとにがっかりしました。
ネタ枠をなくした山本太郎なんて存在価値があるんでしょうか。
今回の党名変更はある意味日本のエンタメ芸術の損失ではないでしょうか。
「え、そんなことない? ないかぁ…」
最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまた。さようならー。
*1:「日本未来の党」『Wikipedia』<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E5%85%9A>、平成28年10月12日閲覧。
*2:「「自由党」へ変更決定 「山本太郎となかまたち」から比例擁立も」『産経ニュース』2016/10/12、<http://www.sankei.com/politics/news/161012/plt1610120035-n1.html>、平成28年10月12日閲覧。
*3:「衆院選公約(2014年)」『生活の党と山本太郎と仲間たち』<http://www.seikatsu1.jp/policy/political_policy2014>、平成28年10月12日閲覧。