フランス大統領選 右派敗北
はじめに
こんにちは東条です。
もう暑くなってきましたね。昨日は特にジメジメしていて過ごしづらかったです…
今日は注目されていたフランス大統領選の決着がついたので書きたいと思いますね。
フランス大統領選
今回のフランス大統領選の決選投票は反EU、反移民、国民優先を謳う「マリーヌ・ルペン」候補とEU推進、移民推進、グローバル主義を掲げる「エマニュエル・マクロン」という対照的な両者の戦いとなりました。
ブリグジット(イギリスのEU離脱)やトランプ旋風など、反グローバリズムが力を持ち始めていると世界を大いに騒がせたことは記憶に新しいですよね。
ルペン氏の支持率拡大もこれに関連しているのではないかと、メディアでは騒がれていました。
(特にルペン氏の攻撃は「極右」のレッテルを貼られていましたしね)
そんなに問題になったルペン氏は具体的にどんな人でどんな主張をしているのか?具体的な政策を見てみましょう。
公約
ルペン氏の政策の柱は、フランスがとり続けていたボーダーレスなグローバル化にブレーキをかけ、無際限な移民受け入れを廃止し、国境を復活させフランス人のための国家を作り上げることでありました。
では今からそれらの理念を実現するためにルペン氏が公約とした政策を見てみましょうか。
・移民制限
現在フランスでは多くの移民を受け入れており、フランス人というアイデンティティは曖昧になりつつあります。
パリはもちろん多くのフランスの街はもはや白人の街ではなくなり、黒人やムスリムといった非白人、非キリシタンが跋扈して誰の国ががわからなくなっているのです。
数値としては、少し古いデータですが2011年のフランス移民人口は400万人で、人口の10%以上が移民で占められていました。
このフランスに対しての帰属意識が薄い層が増えていくと、テロリズムを行う可能性を持つ人間が増えていくことになり
若しくは、すでにテロ目的で来ている過激派が移民としてくる可能性が非常に高くなります。
事実フランスではパリで大規模なテロ事件が起きており、被害者の傷は未だに癒えていません。
そのためルペン氏は
「移民を年間1万人以下にする」
「生地主義(フランスで生まれた外国人に国籍を与える)の廃止」
「二重国籍の廃止」
など、今まで行き過ぎた外国人の受け入れを止めようとしていることがわかりますね。
・フランス第一主義
これはトランプ大統領を彷彿させますね。
しかし中身はトランプ大統領より徹底してフランス人を優遇しています。
(まあ当たり前だよね)
「外国人を雇用する企業に課税」
「家族手当などの手当をフランス人のみに支給」
「移民の家族呼び寄せを禁止」
「不法滞在者の子供の学費を有償化」
外国人の見方をする企業に対して懲罰課税をするというのはトランプ大統領っぽいですよね。
ですが、家族手当や学校などといった社会保障なども、厳しくするとはより徹底して、自国民を優遇するという気概が見られます。
・国境の復活
移民を入れない追い出すといった政策の大事な点の1つは、EUの脱退ですね。
EU内では国境が廃止され自由な行き来が可能となります。この自由が移民を促進しているのでEUを脱退することによって国境防衛が可能となるとルペン氏は考えました。
しかしこれには国内経済の混乱が予測されており、ルペン氏は明確な対策を打ち出すことができてないのが現状です。
極右とは…?
さて、ルペン氏が上げている政策の中で際立つものを(全てではないですが)まとめて見ました。
極右と言われていたルペン氏ですが、正直いって極右とまで言える政策はないですよね?
といいますか、そもそも極右とか極左は「極」という立場ですから、決まって反体制派であり、下手したらテロも辞さない人たちであることを忘れてはならないはずです。
例であげれば日本赤軍や新左翼団体などの政府転覆を目標としている集団を「極」とするのであって、大統領選挙まで行って国民に必死に訴えている人に対して極右とレッテルを貼るのは、実に恣意的と言わざるを得ません。
(だってルペン氏の政策って日本のような国境を守る国にするってことでしょ?普通の国になろうとする動きを極右ってもうね)
フランス人の敗北
今回の大統領選はまさしく、本来フランス人として優遇されるべき人たちが、外からやって来てフランス人を僭称する人たちに負けた瞬間です。
これは我々も人ごとではありません。左からの圧力でいつ外国人に(他のアジア人に)国を奪われるか、いつ右からの圧力で国際企業に国民を売られるかわかったものじゃあありません。
フランス大統領選はこれからの国のあり方を考えるきっかけになると思います。
この記事をみた一人一人が日本人のための国とは何かを考えてくれれば幸いです。